この業界、カルテル横行してません!?
私がサラリーマンをやっている業界では、いわゆるカルテルがまかり通っている気がします。
カルテルとは
カルテルとは、独占禁止法において原則禁止とされている行為で、企業同士がお互いの利益を守るため企業連合を組んで協定を結ぶことをいう。
消費者の利益を損なう、経済の非効率を招く、経済の健全な発展を阻害するとされている。
協定の主なものは、販売価格、生産数量、販売地域分割、創業短縮、設備投資制限、過剰設備廃棄、在庫凍結など。
農業界はカルテルの温床!?
肥料って儲かる…
私がいる業界は農業で、肥料や農薬や農業資材などを農家に販売する営業職に携わっています。
主力商品は肥料です。肥料は100種類程度の取り扱いがありますが、平均すると粗利が30%程度あります。
多いものだと60%以上の粗利を取っています。たとえば仕入500円・売価1,500円というものがあったりします。
ビックリするのが、私の勤める会社の商品カタログや注文書には、商品単価の記載が無いということです。
お客さんからは、値段が書いてないと注文しずらいという声を当然ですが頂きます。
なぜ値段を書かないのか?値段を書いてほしいと、上司に相談するも、却下です。
どうも他社と値段を比較され、価格競争が起こることを恐れているようです。
農業機具ってバカ高い
あからさまな例もあります。
地域特有の干し柿を作る為の機械があるのですが、
生産台数が少なく、大量生産されない為、非常に高価なものです。
200万円近くします。
それでも干し柿を作る為には必要不可欠な機械なので、農家は皆購入します。
この機械、びた一文値引くことができません。
なぜなら、この機械を販売できる会社が地域に3社しかないからです。
3社のどこで買おうと、値段は一緒という状況を作り出しているのです。
上司はエラそうに言います。「目先の利益を追うために値引きをしてはダメだ!値引き競争になってしまえば会社の利益が減っていくだろう。他社で買っても同じ値段なんだから、定価で売ってこい」
と。
いや、正論なんですけど、それってカルテルですよね??
販売地域分割はカルテルなのでは?
エリアという考え方も根強く残っている業界です。
Mというメーカーの肥料を、この地域で販売できるのは当社だけなのです。
うちの地域ではいくらでも販売できます。
しかし、隣の町へ一歩踏み出すと、そのエリアでは同じ肥料を売ることができません。
そのエリアには、別の販売業者がいるからです。
エリア外にいくら懇意の農家がいて、肥料を買ってくれると言ってくれていても、
私が直接売ることができない仕組みになっているのです。
これはカルテルのいうところの「販売地域分割」に当たらないのでしょうか。。
農林部会長・小泉進次郎!
自民党の小泉進次郎氏が、自民党農林部会長となり、話題を呼んでいます。
最近では、日本の肥料は高すぎる!として、全農にプレッシャーをかけ、韓国の安価な肥料を扱うように動いたそうです。
実際に農協で購入できるようになりました。
こういった動きが、いまだに残る農業界の古〜い体質を壊していく第一歩目なのかもしれません。